2015年10月29日 | ケガ |
こんにちは。 副院長の川原です。
最近、朝と夜の気温が下がり日中との差も大きくなってきました。
風邪などを引かないように手洗いうがい等で気を付けましょう!!
今回は、運動による「股関節痛」についてお話させて頂きます。
股関節は、いわゆる骨盤と大腿骨から出来る関節です。
動く方向や、範囲が広いため多くの筋肉や靭帯で構成されています。
加齢や負担により股関節が変形して動く際に痛みが出てしまうもことや、
マラソンなど繰り返しの運動によって痛みが発生してしまいます。
1、変形性股関節症
変形性股関節症は年配の方やベテランランナーに多い症状です。
骨盤と大腿骨の間の軟骨がすり減ったり傷ついたりして変形し、
その接触面が摩擦と炎症を起こし、痛みが生じます。
2、腸腰筋炎
腸腰筋は腰椎と大腿骨を結ぶ筋肉のことです(腸腰筋は大腰筋と腸骨筋を合わせたもの)
腸腰筋は身体を支える筋肉であるとともに、走ったり歩いたりする際に、
地面を後ろ足で蹴り上げる動作にとって不可欠な筋肉です。
腸腰筋は30代を過ぎると序序に衰えだし、ここが弱くなるとちょっとした段差でもつまづきやすくなります。
脚を後ろに蹴り上げたときや、それを戻そうとしたときに股関節周りに痛みを感じるとすれば、
腸腰筋腱炎の可能性があります。
3、恥骨結合炎(グロインペイン)
恥骨は骨盤の一部であり、骨盤の前面、急所の後ろに位置する骨のことです。
左右の骨盤をつないでいる軟骨の部分を恥骨結合面といいます。
恥骨結合は、軟骨・靭帯が付随しており、ある程度の動きを許容してくれるようになっています。
この恥骨結合に損傷と炎症が起こり、痛みが発症することを恥骨結合炎といいます。
また予防も発生メカニズムがはっきりとは解明されていないため難しいとされています。
4、その他
以前、当院ブログにて紹介させて頂きました鷲足炎や腸脛靭帯炎なども股関節に関係します。
運動による痛みの原因は使いすぎによる筋疲労(炎症)・関節の硬さ・骨盤などの骨格の歪みがあります。
使いすぎに関して運動制限・休息(アイシングなど)させます。
関節の硬さや骨格の歪みにはストレッチや矯正を行っていきます。
ただし、症状によって必要な処置が変わりますので自己判断は慎重に行ってください。
症状についてのご質問・ご相談はいつでも受けつけております。
]]>